管楽器のお医者さん〜松田工房〜

管楽器のメンテナンスやリペアに関する情報を、リペアマン目線でお話していきます!

ホームページをリニューアルしました

本日、松田工房のホームページをリニューアル致しました。

 

大きな変更点として、新しい試みを始めてみました。松田工房「M’s(メンテナンス)会員」というものです。

ライト、スタンダード、スチューデントに分かれております。

 

ライト(1年会員)

スタンダード(永年)

スチューデント(学生)

 

あと、過去にオーバーホール(全タンポ交換)されたお客様ライト会員様と同じとさせて頂きます。ただし、期限は2021年6月までとさせて頂きますので、よろしくお願い致します。

 

それぞれの会員さんに合わせて内容、特典が変わってきます。

修理代がスタンダードで10%OFFになります。

他にも楽器をやっている方がお得になるような特典を受けられるように致しました。

 

詳細はホームページ(http://matsuda-koubou.comをご覧下さい。ご不明な点はお問い合わせ下さい。

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コロナで落ち込んでいる音楽業界を、少しでも盛り上げていきたいと思っていますし、楽器を愛されている方々、学生さんを支えていきたいと考えています。

 

今はまだ楽器を吹ける状況ではないかも知れませんが、そのうち良くなる事を願って頑張りましょう!裏方の人間として一緒に頑張っていきます!

 

http://matsuda-koubou.com

マウスピースの水洗い: 衛生面でも、音楽面でも

木管楽器(サックス、クラリネット)のマウスピースですが、たまには水洗いをすると良いと思います。

 

多くの方がスワブを通すだけではないでしょうか?たまにマウスピースが消耗するのが早くなるという事で、あまりスワブも通されていない方もいらっしゃると思います。しかし、このご時世なので、衛生的な事も考えても良いかなと思います。また、垢、ゴミが付着する事によって、音にも影響があるはずです。(これからは今まで以上に、マウスピースは「消耗品」と考える必要があるかも知れませんね。)

 

洗浄ですが、マウスピースの外側は優しく手で洗って下さい。マウスピースにこびりついた白いカスは水にふやかした上で、優しく親指の柔らかい部分で洗ってとってあげて下さい。堅そうなカスも水にふやかすと案外とれますよ。カスが柔らかくふやけてから、優しくとって下さい。くれぐれも無理はダメです!

内側は綿棒を使いながら優しく洗って下さい。そんなに汚れていない時は、水で流した後に、優しくスワブを通すくらいでも良いかも知れません。それくらい内側は特に気をつけて優しく洗って下さい。

クラリネット のマウスピースの場合はコルクの部分もあるので、コルク部分には水をつけないようにしてあげて下さい。(もしついてしまっても拭き取れば大丈夫です。ビシャビシャ洗わなければ大丈夫!)

 

マウスピースの掃除は本当に優しく丁寧にやってあげて下さい。特に先端の方を傷つけたり欠けたりすると、音にすごく影響があります。気をつけて洗って下さい!

 

写真は洗う前と洗った後の写真です。

先端近くの白いものが取れているのがお分かりになるでしょうか?これは水洗いで優しく指で洗っただけです。カリカリと削ったりしていません。

 

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洗浄前

 

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洗浄後

 

あと、マウスピースパッチを貼り付けている方は多いと思いますが、ここの部分や周辺に特に汚れがたまっていると思います。洗っても取れない場合は諦めて、早めに交換しましょう。その方が衛生的です。(マウスピースパッチは音にも結構影響してきます!薄さによって音や吹奏感など変わってきますよ。色々なマウスピースパッチを試してお気に入りの音を探すのも良いかも知れません。)

 

さて、ここで注意点ですが、マウスピースの変色についてです。エボナイトのマウスピースはお湯で洗うと変色してしまいます。もちろん、常温の水でも変色することはあります。見た目が変わる可能性があるので、どうしてもそれが許せない方には、オススメとは言えないかも知れません(-_-;)

 

しかし、写真のように、あきらかにキレイ(清潔)にはなります。これからは、衛生面は大切になってきますよ!

片付ける時の役割

こんにちは!今日は木管楽器の片付けの時の注意事項です。クラリネットを使って説明しますが、オーボエなど他の楽器にも当てはまりますよ。

 

木管楽器を片付ける時、一つの布で拭くのをやめましょう。スワブ・クロスそしてティッシュにはそれぞれの役割があります。

 

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スワブでキィを拭いて管の内側に通すとオイルなどが付着し、ゴミが溜まる原因になります!

 

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キィはクロスで優しく丁寧に拭いてあげて下さい。その時、タンポを傷つけない様に気をつけて下さい。

 

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たまにジョイント部分のグリスをスワブでついでに拭き取る方もいらっしゃいますが、もっての他です!ジョイント部分のコルクグリスなどはティッシュで軽く拭き取って下さいね。

さらにジョイント部分には水分が結構残っていたりしますので、グリスと一緒に拭き取って置きましょう。クラリネットオーボエ等の楽器の割れ防止にもなります!

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スワブ・クロス・ティッシュは常にケースに入れておきましょう(^^)