管楽器のお医者さん〜松田工房〜

管楽器のメンテナンスやリペアに関する情報を、リペアマン目線でお話していきます!

11周年

 


こんにちは。

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松田工房はこの度11周年を迎える事が出来ました。これもひとえに皆様の温かいご支援、ご愛顧の賜物と心から感謝しております。

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待合室、第一作業場の風景


昨年〜今年にかけて、移転という大きな転機がありました。移転時は皆様にはご不便をお掛けして、大変申し訳ございませんでした。どうか新しい工房もこれからもよろしくお願い致します。

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私も新しい工房に慣れて参りました。

11周年、リニューアルという事で、また1年目からという気持ちで頑張っております。

これからも皆様のご要望にお応え出来るよう、精進してまいります。どうかよろしくお願い致します。

松田工房

 

〒460-0012
愛知県名古屋市中区千代田3丁目15-19
メゾン千代田 205号室

TEL : 052-228-4892 / FAX : 052-228-4893

URL:http://matsuda-koubou.com

MAIL : repair@matsuda-koubou.com

営業時間 12:00~20:00
休業日 水曜日

 

工房リニューアルオープンのお知らせ

皆さんこんにちは。

松田工房です。

日頃より、ご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて、2023年2月4日、この度リニューアルオープンさせていただきました。
これもひとえに皆様方のお引き立てと感謝申し上げます。

 

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お休みの間、皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございませんでした。

今まで以上に皆さまにご信頼いただける工房になるために努力して参ります。
ご来店を心よりお待ち申し上げております。

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松田工房 代表 松田英

 


*電話番号、住所、メールアドレスが変わっております。新しくご登録頂ければ幸いです。

ホームページも少しずつリニューアルしております。

 

〒460-0012
愛知県名古屋市中区千代田3丁目15-19
メゾン千代田 205号室

TEL : 052-228-4892 / FAX : 052-228-4893

URL:http://matsuda-koubou.com

MAIL : repair@matsuda-koubou.com

営業時間 12:00~20:00
休業日 水曜日
 

 

松田工房、移転致します!

工房移転のお知らせ

 


さて、このたび松田工房は、移転することとなりました。(現在の建物は取り壊されます。)


現在の店舗での営業は12月26日までとさせていただきます。新店舗での営業は2023年1月下旬より営業開始の予定でございます。皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 


新店舗の場所は、鶴舞の駅近に移転する事が出来ました。これからも鶴舞の松田工房のままで覚えて頂ければ幸いです。

 


営業開始日等、今後確定した事があれば、また移転情報としてお知らせ致します。

 


これまで以上にお客様の信頼にお応えできるよう努力をしてまいる所存でございます。

今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

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松田工房  代表 松田英

10周年!!

こんにちは。

 

2022年4月29日、松田工房は10周年を迎える事が出来ました。これもひとえにお客様のご支援、ご愛顧があったからこそと心より感謝しております。

 

2012年4月29日にオープンして以来、何とかやってまいりました。(長い様で短い、短い様で長い、そんな期間でした。)

オープン時から現在に至るまで、困った時には、本当に数多くの方々にお力添え、またアドバイスを頂きました。

重ねて御礼申し上げます。

 

これからも、技術の向上を目指して精進してまいります。少しでも皆様に良い状態の楽器を提供出来ればと考えております。

 

f:id:matsuda-koubou:20220429032228j:image仲間と一緒に記念撮影!

 

暗いニュースが多いですが、素晴らしい音楽があふれる世の中になればと願う毎日です。

 

どうか今年もよろしくお願い致します。

松田工房 松田英

http://matsuda-koubou.com

松田工房9周年!

こんにちは。お元気にお過ごしでしょうか?

 

本日、2021年4月29日、松田工房は9周年を迎える事が出来ました。これも皆様のご支援があったからこそと深く感謝しております。


この1年は皆様同様に苦しい1年となりました。しかし、こんなご時世でも皆様の温かさを多く感じて参りました。本当にありがとうございました。

 

これから、今まで以上に皆様のお役に立てますように、また御恩返し出来ますように修理に励んでまいります。

 

そして来年の10周年の節目を笑顔で迎えられたらと思っております。その頃、世界には音楽と笑顔があふれていればと願うばかりです。

どうか今年もよろしくお願い致します。

 

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http://matsuda-koubou.com

木管楽器の「割れ」について

こんにちは。

今回は木管楽器の「割れ」の修理についてお話したいと思います。

この冬も修理のご依頼をいただきました。

では、なぜ冬に割れが多いのでしょうか?どの様に防げば良いのでしょうか?割れの原因や対策についてお話していきます。

これからの割れ対策としてご参考頂ければ幸いです。

 

 

 

割れの原因、対策について

①管体内側、外側の膨張率

楽器の割れは、冬によく起こります。それはなぜでしょう?

木は湿度、温度によって収縮膨張するという特徴があります。

乾燥している時(湿度)、低温の時(温度)、木は収縮します。

多湿の時(湿度)、高温の時(温度)、木は膨張します。

木管楽器を冬に演奏すると、乾燥し冷たくなった管の外側は収縮するが、湿った温かい息が入った管の内側が膨張します。この外側と内側の膨張率の差によって、管の外側の割れがおこるのです。

 

②水分(湿度)

割れの原因の一つ、管の内側の膨張ですが、管の内側の水分(多湿)が膨張をおこします。

スワブを通した後、ペーパーでのお手入れが必要ですが、音孔の水分が取り切れていない事が多いです。(管体は厚みがあり、音孔の中に水分が結構残っています!)そのまま片付けてしまうと、ずっと管の中に水分が留まっているので、割れる可能性は高くなります。

また、音孔にゴミが溜まっていると、ペーパーで水分をとったつもりでも、ゴミに水分が含まれており、結局長く音孔に水分が残っているのと同じ状況です。この状態で片付けてしまうと割れてしまう可能性があります。水分には気をつけましょう!

  • 対策

スワブをまめに通す事を忘れないで下さい!冬場は特に回数を増やした方が良いでしょう。練習中、合奏中、少しでも時間があいた時にスワブを通しましょう!

片付ける前は、もちろんしっかりとスワブを通して下さい。さらに、音孔に水分が残らないよう、しっかりとペーパーでお手入れして下さい。

1年以上調整に出されていない方は、音孔のゴミ掃除を兼ねて調整に出して頂き、割れの原因を取り除いておきましょう!(音孔のゴミは割れの原因だけでなく、音程にも影響してきます!)

 

③急激な温度変化(温度)

割れの原因の温度による収縮・膨張と言う点から考えて、急激な温度変化は危険です。
この冬皆さんは練習をされる際に、例年以上に換気に気を付けられていたと思います(コロナ対策)。それは衛生上は大変素晴らしい事なのですが、急激な温度変化によって楽器には負担がかかっていたと思われます。

練習中や合奏中、換気によって暖かい部屋が急激に冷えてしまい、楽器も急激に冷えてしまったものの、そのまますぐに練習されていたのではないでしょうか?(温度での収縮・膨張、さらには湿度での収縮・膨張もあったと思います!)

また学校の部活によっては換気の理由から、常に厳しい状況下で練習をされていた方も多いのではないでしょうか?(寒い・広い部屋で練習された方、外練に近い方など。)

この冬は上記の様に例年以上に割れやすい環境だったかも知れません。

  • 対策

まず、なるべく温かく、湿度の高いお部屋での練習をおすすめします。冬に寒い部屋での練習は、割れる可能性は高くなります。3月以降、少しずつ暖かくなってきますが、まだまだ寒暖差が激しいので安心しないで下さい(急に寒い日は訪れます)。

部屋が温かいとしても、換気をして急激に部屋の気温が下がった時はお気をつけ下さい。換気を行う際は、軽く握って表面を温めたり、楽器を抱えるなどして楽器の表面の温度を保ちましょう。(この時、キィを曲げないように気をつけて下さい。)

また換気時、再び練習、合奏を始めるのも室温がある程度上がってから始めた方が良いかも知れません。

保管場所にも気をつけられると良いでしょう。極寒の楽器庫はやはり危険です(特に新しい楽器)。人間が心地よい温度、湿度の場所での保管が理想です。(学校の部活だとなかなか難しいのですが…。)

 

 

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修理前  割れているのが確認出来ます

 

 

ワレをチェック

それでは、楽器が割れずにこの冬無事に過ごせたのか、チェックしておきましょう。

・演奏中や演奏直後には割れが大きくなります。時間が経つと割れが見えにくくなる事もあります。演奏後、早めに観察してみましょう!

・ご購入後1年以内の楽器は割れやすいです。新しい楽器はご注意下さい!

・割れは基本的には上管で、それもほとんどが上部です。(まれに、色々な原因で、下管やベルが割れていた事もありますが…。)

・割れがタンポの下やキィの下に隠れていたりする事もあります。(皆さんではチェック出来ない所もあります。見えない場所はリペアマンにチェックしてもらって下さい。)

 ・新しい楽器なのにキィにガタつきがある時は、管体全体が膨らんでいますので、どこかが割れている可能性があります(新しい楽器に多いです)。

もちろんご自身での微妙な割れの判断は難しいです。一度リペアマンにご相談頂ければと思います。

もし割れを発見された時はなるべく早めに修理に出して下さい。(音孔まで割れている場合は音にも大きく影響がありますよ。)

 

 

修理

リペアは、接着剤を使って割れを修正していきます。割れが大きい場合はグラナディラ(クラリネットの素材)の木粉と接着剤を使いながら修正します。基本はこのやり方ですが、場合によってはビスなども使う事もあります。そして、ヤスリなどを使いながら、少しでもダメージなく、美しく仕上げていきます。

 

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修理後 キレイに仕上がりました!

 

 

「割れ」でお困りの方は多いと思います。もし「割れ」についてご質問等ございましたら、いつでもご連絡下さい。お待ちしております。

 

http://matsuda-koubou.com

 

 

 

サックスのリペアについて:プロ奏者のお話 その3

こんにちは。

今回、ジャズサックス・プレイヤー鈴木学先生の新しい動画をご紹介させて頂きます。前回までと同様に、サックスのリペア前、リペア後の音を比較出来る動画になっています。今回はアルトサックス編です。

 

アルトサックスで比較

先日、松田工房で先生のサックスを調整させていただきました。今回は、アルトサックスを調整させて頂きました。(前回はテナーサックスでした。)

この動画をご覧になると、きっと今回も音の変化等を感じていただけるのではないでしょうか?(録音環境等、基本全て同じという事らしいです。)

 

 

www.youtube.com

第35回 アルトサックスの音造り③

 

結果、今回も、大きな変化がありました。調整後、倍音、抜け、音の引き締まりなど、先生も良くなったとおっしゃっていますし、動画を観ても、それを感じる事ができます。

前回のテナーサックスの動画に引き続き、今回のアルトサックスの動画によってますます調整の重要性が高まる事になったのではないかと思います。貴重な動画となりました。(もちろん、しっかり調整する事が最低条件だとは思いますが…。)

※リペア前後の音の違いについては、前回のテナーサックスの比較動画も参考にしていただければと思います。

 

配送について

あと、動画の中では、全国から配送」を受け付けている事に触れて頂きました。

楽器屋・リペアマンが遠方など、色々な状況でリペアに出しづらい方々は多いと思います。全国から楽器をお待ちしております。どうかお気軽にご相談ください。(送られる前には、梱包の仕方など、色々とご説明させて頂きます。梱包には細心の注意が必要です!)

 

鈴木学先生、今回も素晴らしい動画をありがとうございました。

 

鈴木サキソフォンスクール

https://www.saxschool.com

 

松田工房

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